仮性包茎の治療の重要性―高齢者の場合

高齢者による仮性包茎手術が増えている

仮性包茎は性行為に積極的な若い世代だけの問題ではありません。
加齢によって皮膚がたるむと、皮膚の中にペニスが埋まってしまいます。
またペニス自体が小さくなって皮に埋もれてしまうパターンもあり、高齢者がなる仮性包茎を老人性包茎といいます。
50代~60代にかけて発症することが多く、元々仮性包茎でなかった人も注意が必要です。
仮性包茎は見た目が決して良いとはいえず、萎縮したペニスは何歳になっても男性に大きなショックを与えます。
高齢期になれば孫ができ一緒にお風呂に入る機会も考えられます。
裸になった時に無邪気な孫から仮性包茎で小さくなったペニスを笑われるなど、悩みの種となってしまいます。
高齢者といっても日本のお年寄りは元気な人が多く、包茎手術を受けられるだけの体力が備わっています。
できるだけ体力があるうちに手術を受けることで、その先に考えられる仮性包茎のデメリットを防ぐことにつながります。

高齢者の仮性包茎で一番困るのは介護

仮性包茎で問題となるのは性行為だけでなく、高齢者の場合は介護で実感することとなります。
病気や体力にもよりますが、寝たきりになり何をするにも介護スタッフの手を借りなければならないという人は少なくありません。
男性の介護を女性スタッフがすることも多く、陰部洗浄の時に女性が包皮を剥いて清潔にすることになります。
介護スタッフとはいえ女性に包皮を剥かれることを恥ずかしく感じる高齢者は多いです。
またおむつで蒸れやすくなった陰部が、仮性包茎によりさらに蒸れて細菌の繁殖を促進します。
尿道炎や細菌が引き起こす炎症を防ぐには、できるだけ清潔な状態を保ちやすい陰部にしておく必要があります。
さらに仮性包茎だと男性用の尿瓶を使えない可能性があります。
男性用だと上手く排尿できないため女性用の尿瓶を使いますが、その悔しさや恥ずかしさは精神的に大きなダメージを与えます。
将来的に介護を受けることは容易に想定でき、その時に困らないように仮性包茎手術を受けましょう。

まとめ

仮性包茎手術は、いつまでも男性が精神的に元気であり続けるためにも重要です。
特に介護を受けるようになれば、女性スタッフにも陰部を見られることがあります。
包皮を剥かれる恥ずかしさや不衛生さなど、介護現場における仮性包茎のデメリットは様々です。
性行為での悩みを抱えた若者だけでなく、高齢者も仮性包茎を治療するべき世代といえます。
老人性包茎では若者が受ける手術とは異なるケアが必要なので、専門のクリニックに相談しましょう。